完治よりも改善を目指そう!
耳鼻科の帰り道、絶望感。
小学生とか中学生とか高校生のとき、耳鼻科の帰り道はいつも絶望感がありましたね。希望がない。治る気配が少しもない。耳鼻科に行って吸い取り器のようなもので鼻を吸われて、ネブライザーをやって帰る。基本これだけ。ただ、これが続くだけ。それで良くなる気配も全くない。
耳鼻科の帰り道が絶望感で覆われるようになっていくんですよね。このあたりについては、正直言って色々と思うところもありますが、そういった経験を続けた私が、私と同じように長年耳鼻科に通い続けて絶望している人にアドバイス出来るとしたら、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)がずっと続いている状態であれば「治る」ことを想定しない方が良いということです。
そもそも、少しでも症状が改善することを目標にすべきと思います。
そのために私がオススメしていることが、空気をよく通すことですね。特に詰まって空気が通っていない方の鼻は入念に空気を通す事です。そのためには毎日の習慣を作った方が良いです。それから、運動をする習慣を作ったり、自転車に乗って適度の運動をしたり、少し長時間の軽い運動で鼻に空気を通したり、色々な工夫を考えると良いと思います。
「完治」ではなく、ほんの少しの「改善」を目指すこと。
この繰り返しが大きな違いになっていくはずです。私も、これを意識しておけば全然違ったと思います。絶望して運動をしなくなって、鼻に空気が通らないようになっていくと余計に症状が悪化していくはずです。
出来る事をやっておくこと
今、ネットでこのように情報発信をすることが出来て本当に良かったと思っています。慢性副鼻腔炎(蓄膿症)で重症化した私の視点からも、「出来る事」について情報を発信することが出来るようになったからです。このような情報は本当に価値があると思います。何気ないことではある一方で、このようなことは昔では考えられなかった。だから、情報を大切にして欲しいという思いもありますね。そういった色々な情報で出来ることはやっておきましょう。
そして、特に小さなお子さんを持っている保護者の方は、出来る限りサポートしてあげて欲しいと思います。出来ることを続ける。これをちゃんと続けていれば、それでも残る症状については「仕方ないじゃん」という思いを持てるようになると思います。どこかで楽観的になれる部分も出てくると思うのです。でも、出来ることをしなければ、絶望的な気持ちに襲われやすくなると思います。
苦しい思いをしている人が自分だけはないことを知っておくこと
私の小学生と中学生の時代、副鼻腔炎(蓄膿症)はかなり珍しい病気でした。珍しいというのは、同じ学年でいなかったのです。高校生になってから、はじめて出会いましたね。小学生でも鼻が悪い子はいたのですが、そこまで悪いわけじゃなかった。鼻炎レベルです。だから、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)で、しかも重症レベルの症状を持っていた私は絶望しやすい環境にあったと思います。ですが、今はネットで色々な人たちの情報に接することが出来るようになりました。
副鼻腔炎といっても風邪の延長で急性のものとして診断されている人も見つけやすいと思います。重症ではありませんが、色々な形で鼻が悪くなってしまう人は結構多いと思います。そういうことを知っておくだけで絶望感に満たされないで済むと思います。鼻の病気だけでなく、色々な身体の病気があります。心の病気もあります。実際、心の病気で学校を辞めざるを得ない人だっています。病気になると絶望感を持ってしまいやすいです。
自分だけが取り残されたような、自分だけがツラい思いをしているような気持ちになりやすいことがあります。でも、現実は違います。そういう認識を得るためにも、病気になったときは同じような病気を持つ人が力をくれたりします。だから、そういった情報収集も出来るだけ行っていくと良いと思います。小さなお子さんを持つ保護者の方であれば、現実を見据えた姿勢は維持しつつも、情報を元気に変えて、お子さんを導くようにしてあげて欲しいと思います。
運動は本当に大切
子供の頃は運動がとても大切だと思います。運動をともなう遊びも同様です。物理的な危機回避能力を養う点でも大切です。最近は左右を確認せずにお店などから外に勢いよく飛び出してしまう子供が増えた気がします。動物としての注意力に問題が出ているように感じることがあります。そういう意味でも子供は運動が本当に大事です。特に副鼻腔炎(蓄膿症)で臭いを感じ取る能力に問題が出ることが多いので、この点の不足によって危険を得やすくなってしまいます。
ですので、特に物理的な危機回避能力については万全な状態にしておきたいという気持ちもあります。それに、身体が強くて活発だといじめに会いません。運動することでストレスも除去できます。だから、副鼻腔炎(蓄膿症)の子も出来るだけ運動をさせるべきと思います。運動をすると鼻に空気も通ります。これが本当に症状を和らげてくれると思います。他の病気などで運動が出来ない子は、鼻の空気通しを出来る限り習慣化して行うようにすべきと思います。
因みにストレスが原因のためでしょうか、活発過ぎるくらいに活発になる子供もいるように思います。私はどちらかと言えば、このタイプだったと思います。そのような子は「問題児」のようになる可能性がありますので、いじめられるよりも、いじめる側に回ってしまうことを懸念しておくべきです。
そのようなケースでは、冷静さや知的さの不足、言語能力の未発達さを示している場合があるように思います。教育に問題がないかのチェックが必要と思います。活発過ぎるがゆえに社会的に絶望感を与えなければいけない存在にしてしまわないように注意が必要ということです。本人も気が付いていない強いストレスからの脱出を試みている過程で常に活発過ぎるくらいの活発さが常時続いている可能性があると思うのです。
単に素行に問題がある子供として見なされている子供の中に、このようなケースが考えられる子供がいないかという点について意識出来る大人が子供の教育にあたって欲しいものです。