副鼻腔炎(蓄膿症) 意識散漫、記憶力減退

私の場合、中学生の頃には記憶力に少しずつ問題が出てきました。高校受験の勉強をしているときに、記憶力が弱くなったことに薄々気が付いていました。それが高校に行ってからさらに加速し、20歳を超えたあたりからは本当に物忘れがひどくなりました。理解力や思考力は問題がないのですが、覚えておくことがなかなかできない。困って暗記術のようなことを試した時もありましたが、全くダメでした。

それで、諦めたことがきっかけで、仕事ではなるべくメモを取り全てをデータに落としておくように心がけてプログラマーとかシステムエンジニアといった仕事をしていました。物忘れが激しいことは結婚当初に妻からも指摘されていて、それはもう仕方のないことになっています。若いのに記憶力がなぜ減退したのか、ここまで物覚えが悪くなったのか。

そこにも副鼻腔炎との関連があると私は思っています。今でも鼻や顔などの違和感を感じながら勉強や仕事をしていると、意識が色々なところに向かってしまっているのです。それがある時はこちらに意識が集中して、ある時はあちらに意識が集中してという感じではなく、同時並行で色々なところに意識が向かってしまいやすいため、入ってきたインプット情報をそのままシンプルに受け取ることが出来ていないような感じがします。

同時で複数を処理して意識散漫になっているだけでなく、インプット情報を受け取る機能自体にノイズが発生しているような感じです。

このあたりの詳細については以下で取り上げた通りです。
副鼻腔炎(蓄膿症) コミュニケーションがうまくいかないメカニズム1

こういった感覚もイメージしにくいと思いますが、簡単にイメージするとすればやはり、ひどい風邪を引いて鼻水が出て、その後に鼻が腫れて鼻づまりになり、息苦しくて頭も重いくて少し痛い状態、ボーっとした状態で常に仕事を続けることを想像すると良いと思います。それが一時的にではなく、ずっとです。一年中です。健康に育った人は、それに何年耐えることが出来るでしょうか。もしかしたら3か月もすればダウンするのではないでしょうか。

手術後も記憶力の問題はそのまま残ったままでした。記憶力の問題について、私はシステムエンジニアとかプログラマとかいう職種で情報量が圧倒的に多い仕事だったから逆に目立たなかっただけなのかもしれません。普通の人もかなりのことを忘れてしまうような環境だったのです。そこで私は誰よりもデータとしてメモを整理して残すことを意識していたので、より目立たなかったのかもしれません。

ですが、こういった意識散漫や記憶力減退などを見据えても、グループで仕事をするとか、そういうことにはあまり向いていないように感じます。特にコミュニケーションを取りながら仕事を進めるような職種には向いていないように思います。ですので、たかが副鼻腔炎(蓄膿症)で、昔は鼻たらしなんか沢山いたんだからという感じで子供の状態を放置すべきではないと思います。

その時々で最善の医療も変わっていくはずですし、成長過程の子供には出来る限りの努力をすべきです。特に小さい子供は情報の収集能力も低いです。やはり周囲の大人の力がとても重要になります。周囲が放置状態を続ければ、成長過程で色々な問題が出てきて、普通に働くことが困難になってしまいかねないということは別の記事でも書いている通りです。対応が遅れるほどに問題が拡大しやすいです。学校は上手くいっているはずだから大丈夫だ!と。そういう人でも後々、色々な問題に発展することになってしまう可能性があります。そして、何とかうまくやってきた人であるほど、逆に副鼻腔炎との関連などを意識せず、「年齢」のせいだと自覚することになるのかもしれませんね。

そのようにして、副鼻腔炎は見過ごされていく側面があるように思います。知らないうちに、いつも意識が分散してしまっていることを自覚しないまま過ごしている人も多いと思われます。その根源にはやはり副鼻腔炎があると思うのです。だからこそ、なるべく早めの対処を意識すべきです。年齢が進むほどに完治を目指すというよりは、現状維持でいくことが多くなると思います。それは副鼻腔炎だけではなく、そこから派生した色々な身体の症状についてもです。心身両面の負担を考えても、それが現実的な選択だなと思う人が増えてくるはずです。

だからこそ、成長期の子供の頃に早めに対処を続けておくことが大切だと思います。後々の現状維持のレベルが変わってくるということでもあります。健康でもないけれど、障害者でもない。でも、うまく反応できないし適応できない。意識散漫になることで、そうなりやすい病気だと思います。社会では、それを性格とか人格的な問題として捉えることになります。簡単に言えば、分からないことや不快なことは基本的に切り捨てられるということです。だから、子供の副鼻腔炎を簡単に捉えない方が良いのです。特に物心ついた頃から放置され続け、重症化している場合にはなおさらです。早めに対処し、出来るだけ意識散漫にならない健康な身体を授けてあげる努力をすべきと思います。